今年もやりますッ!! ビール系飲料飲み比べ~2016/01月
今年はどうしようかと思ったんですが、まァ結局酒を呑むのは同じだし、それなら記事ネタにしたほうがいいよなァ…ということで。
でも、肝臓壊すのもイヤなので、ほどほどに続けていくことにします。
そんなわけで、2016年のはじまり~。
◎サントリー『金麦 黒のひととき Rich Malt』限定醸造。
“MALT”ってのは基本としては「麦芽」の意味ってだけなんだが、一般認識的には(て言うか私見だが)オールモルトと同義で”副原料を使わず、大麦とホップしか使ってないビール”のことに日本の感覚としてはなると思うんですが、これ商標的にいいのかな? まァ大手メーカーなんでそのへんは問題ナシとして商標登録されてるんでしょう。
※原材料をみれば「麦芽、ホップ、糖類」以外に小麦原料のスピリッツがブレンドされてるのがわかるのだが…
だいたい「モルツ」って言葉を普及させた張本人が当のサントリーだし。
おお、やっぱり黒ビール!!
予想通りだったがこれはちょっと期待。
でも、以前から書いてるように、個人的にはこの『金麦』っていう銘柄、苦手なんですよ。
なぜか翌日に残ることが多くって…
なので、ホントはこれも避けようと思ってたんですが。
ま、ともかくテイスティング。
黒ビールとしてみれば、やや薄い。もっとコクが欲しいところ。
んで、あいかわらず個人的に苦手な雑味はやや残ってる。
まあ、金麦としてはマシかな? と思いますけどね。
◎アサヒ『DRY PREMIUM 原酒仕立てプレミアム』。
華やかに香るコクとキレ、だそうな。
色は明るい金色。
でも「薄い」という感じはない。
味は…
おお、軽い。けどダメな軽さではなく「軽やか」ってかんじかな。
アサヒのDRYって、後口に独特の甘みが残ったりするんだけど、このビールには感じない。そこはやっぱ、プレミアムって謳ってるのはダテじゃない、てことかなあ。
でも、他社の「華やか」とか「香る」とか謳ってる商品とくらべてたら、香りそのものは感じないなあ。
あまり好きではないアサヒDRYだけど、これはまずまず飲めますね。
でもDRYってやっぱりキレが売りだと思うんだけど、それとプレミアムのふくよかさを両立させるのってのはけっこう難しいよね。
カーッと飲みたいときに飲むのがドライ、でしょ、やっぱ。
うん、ビールとしてはまァまァかな。
(と、あくまでもアサヒDRYに対しては辛口批評)
◎アサヒ『DRY PREMIUM 初仕込みプレミアム』。
富士山が描かれ正月気分のパッケージ。
注いでみると、’白い’という印象。
んん?
けっこう薫りがある。
何も知らないで飲むと、「これエールなの?」と思っちゃうかも、というくらいのひと口めの感じ。
ちょっとアサヒのDRYを見なおしたぞ、これ。
やっぱ、総じて初摘とか初仕込みっていうビールは香りが華やかでいいっすね。
◎サントリー クラフトセレクト『I.P.A.』限定醸造。
I.P.A.とは「インディアペールエール」のことらしい。
これ、は…
かなり苦い。
やたら苦い。
でもそのあとにふんわりとフルーティな薫りがくる。
うーん、こいつぁ難しいなあ。
云ってしまえば「本格的なビール」ってかんじなんだけど、
自分の好みで言うと、もうちょっと甘みが欲しい。
うーん、なんだろ?
「専門店で飲める、ちょっといい銘柄の外国産ビール」って感じ、かナぁ。
このクラフトセレクトシリーズってのは、何種類あるんだろ。
ちなみにこいつはNo.8。
ラベルに書いてあるとおり、『ガツンとくる』味。
強い苦味が好きなら、これはかなりアリだと思う。
あー、ガツンとくる…。
◎同じくサントリークラフトセレクトから『AMBER ALE』。
色が琥珀。こういうのはけっこう期待しちゃいますね。
うんっ。
華やか、という表現がいいのかなあ。
エールならではのフルーティな味わい。こういうタイプのピールはかなり好き。
でも、やや味は薄めかな。もっと濃いほうが好きなんだけど。
サントリー「クラフトセレクト」のシリーズは、いろいろ楽しめていいっすね。
サントリーは「クラフトセレクト」、キリンは「地元うまれ」シリーズが今季は競ってますが、正直どっちがいいかというと、
サントリーのほうは様々な香りや味のビールが楽しめて、片やキリンは「一番搾り」っていう銘柄に絞り込んだ上で、各醸造所の味を出してくる…
と、それぞれ個性が違うんですよねぇ。
でも、キリン一番搾りはロングセラー商品なだけあって、やっぱり日本人の味覚に合ったものを定期用してくるっていう完成度と安心感が秀でてますね。
ただ、こうして飲み比べみたいに愉しむなら、普段味わうことの少ないテイストを揃えてるサントリーのほうが楽しみは多いかな。
◎ヱビス『琥珀ヱビス』クリスタルアンバー限定醸造。
この琥珀ヱビスもしょっちゅう限定販売するんで、すっかりスタンダードですね。
ラベルにも「琥珀ヱビス10周年」とあるし。
ヱビスビールって旨いんだがなかなか「飲みやすい」って銘柄じゃない。
でも、そこがまたヱビスならでは、ですね。
琥珀の名のとおりこいつはかなり濃いめの色。
こーゆう濃い色のビールはかなり好物。
ひと口めに来る甘みとしっかりしたコク。
あー、「ビール飲んでるなぁ~」って実感が湧いてくるなあ。いっつもやっすーい第三のビールばっかりで酔い心地を満たしてるから。
たまにはこういう本格的なビールでリフレッシュしないとね。
◎ヱビスの限定醸造からもうひとつ、『深み味わうヱビス』。
やや濃い目の色合い。期待できそう。でもヱビスはヱビスだしなあ…
おおっ、これはっ。
ヱビスには珍しく、フルーティな味わい。
ヱビスビールというと独特の臭みがあるんですが、これはぜんぜんそんな感じがしない。
ひょっとして、最近のビールのトレンドってのはこういったフルーティな薫りなのかな?
DRYが売れれば辛口を、黒ビールが人気が出れば各社揃って黒を出すようなビール業界だし。
“我が道を征く”趣のある、ほかならぬこのヱビスがこんなテイストを出すくらいなんだから、きっとそうなんでしょうね。
ちなみにビール系飲料だけじゃなく、他のチューハイなんかも勿論飲むんですよー。
ただそっちまで追っかけちやうともうマジで肝臓壊すだろうと思うからやらないだけで。
◎たとえば、このニッカハイボール『マッサンとリタの物語』とか。
これは期間限定、「余市りんご」ってやつですね。
りんご風味のお陰でかなり口当たりが軽くておいしいっす。
◎最後はオリオン『いちばん桜』沖縄発 季節限定。
泡もなんだか軽そうな。
うんっ、軽い。
薫りや甘みはなく、何よりも苦味がけっこうガツンとくる。
やっぱり南国のビール、北の国の銘柄とはワケが違うね。
んー何口か飲んでみてもやっぱり苦味に特化してるなア。
◎もひとつオマケ。この1月に新宿京王百貨店で催されてた「有名駅伝と全国うまいもの大会」にて販売されてた地ビール。
パッケージはこのイベント専用だけど、中身は『北海道麦酒醸造』というメーカーのもののようです。
さて、そんなわけで2016年一発目のビール飲み比べ、でした。
健康に気をつけて今年も続けたいと思いますぅ。